⑥患者は思っている以上に遠慮している
看護師として働いていた頃は、患者さんに
「分からないことがあれば聞いてくださいね」
「何かあれば呼んでくださいね」
と、何度も声をかけていました。
だから私は、患者さんも必要なことがあれば、遠慮なく話してくれているものだと思っていたんです。
でも、自分が患者になってみて、初めて分かったことがあります。
聞きたいことがあっても、
「忙しそうだから……」
「こんなこと聞いていいのかな……」
「こんなことで呼んだら迷惑かな……」
そんなふうに考えて、遠慮してしまうことがあるんです。
実際、ほんの小さな疑問や気になったことを、その場では聞かずに、そのまま持ち帰ってしまったこともありました。
看護師だった頃の私は、患者さんに「何かあれば言ってください」と伝えれば、それで十分だと思っていたのかもしれません。
でも患者になってみると、「言ってください」と言われることと、「話しても大丈夫」と思えることは、少し違うんだなと感じました。
患者は、医療者が思っている以上に気を遣っています。
だからこそ、
「何か気になることはありませんか?」
「分からないことはありませんか?」
と、こちらからもう一歩声をかけてもらえることが、とても心強く感じます。
そして今は思います。
不安なことや分からないことは、聞いていい。
困ったときは、助けを求めていい。
遠慮しなくていいんです。
看護師だった自分には見えていなかった患者の気持ち。
患者になったからこそ、初めて気づくことができました。
これからは、患者さんが「こんなこと聞いていいのかな」と思ったときに、もう一歩踏み出して話せるような声かけができる医療者でありたい。
そんなことを、患者になった今、改めて思っています。
🌸あなたは、聞きたかったことを我慢してしまった経験はありませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます😊
このシリーズでは、元看護師として、そして乳がんステージ4の患者として経験したことや人生の再出発の中で学んだことを、私自身の言葉で綴っています。
同じように悩んでいる方や、一歩踏み出そうとしている方の心に少しでも届いたら嬉しいです💛
また次回の「おかんの学び」でお会いしましょう🌸

