元看護師が患者になって知ったこと30選-⑨

⑨痛みは数字だけでは表せない

診察や看護の場面で、こんな質問をすることがあります。

「痛みは10点満点でいうと、何点くらいですか?」

看護師として働いていた頃、私も患者さんの痛みを把握するために、こうした質問をしていました。

痛みを数字で表してもらうことで、患者さんの状態を知るための大切な手がかりになります。

でも、自分が患者になって気づいたことがあります。

痛みは、数字だけでは表せないんだなぁ。

例えば、同じ「5」という痛みでも、そのときの体調や気持ちによって、感じ方が違うことがあります。

痛みそのものは同じくらいでも、不安が強いときには、いつも以上につらく感じることがある。

反対に、先生から説明を受けて安心できたり、誰かに気持ちを聞いてもらえたりすると、少し楽になったように感じることもあります。

もちろん、痛みがなくなったわけではありません。

でも、心の状態によって、痛みの受け止め方やつらさが変わることがあるんですよね。

そして、つらさは痛みだけで決まるものでもありません。

先のことが心配で眠れなかった夜。

治療への不安。

思うように動けないことへのもどかしさ。

そんな気持ちが重なって、体だけでなく心まで疲れてしまうことがあります。

看護師として働いていた頃は、患者さんの訴えを聞き、状態を把握しようと考えていました。

もちろん、それは今でも大切なことだと思っています。

でも、患者になった今だからこそ、数字や言葉の奥にある気持ちにも目を向けることの大切さを実感しています。

「痛みは何点ですか?」

その質問に答えるだけでは、伝えきれない思いもあるのかもしれません。

患者さんが何に不安を感じているのか。

何がつらいのか。

どんなことを心配しているのか。

そんな背景にも耳を傾けてもらえると、患者としては少し気持ちが楽になることもあると思います。

そして、これは医療の場だけではないですよね。

誰かが「つらい」と話してくれたとき、表面的な言葉だけで判断せず、その人の気持ちにも寄り添えたらいいなと思います。

看護師だった私が、患者になって初めて気づいたこと。

数字だけでは分からないつらさがある。

だからこそ、体だけでなく心の声にも耳を傾けることが大切なんだと、改めて感じています。

🌸あなたは、自分のつらさを言葉にできていますか?


最後まで読んでいただき、ありがとうございます😊

このシリーズでは、元看護師として、そして乳がんステージ4の患者として経験したことや人生の再出発の中で学んだことを、私自身の言葉で綴っています。

同じように悩んでいる方や、一歩踏み出そうとしている方の心に少しでも届いたら嬉しいです💛

また次回の「おかんの学び」でお会いしましょう🌸


【元看護師が患者になって知ったこと30選】

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