乳がんのセルフチェックは、自分の乳房の状態を知り、普段との違いに気づくための方法です。
セルフチェックだけで乳がんを診断することはできませんが、「しこり」や「乳房の変化」に早く気づくきっかけになります。
セルフチェックの目的
- 普段の乳房の状態を知る
- 異常に早く気づく
- 医療機関受診のきっかけにする
乳がんは早期発見・早期治療が重要です。
いつ行う?
閉経前
月経終了後4~7日頃がおすすめです。
この時期は乳房の張りが少なく、変化に気づきやすくなります。
閉経後
毎月決まった日
例
- 毎月1日
- 誕生日の日付
など覚えやすい日を決めましょう。
セルフチェックの4つのポイント
① 鏡の前で観察する
まずは上半身裸になり鏡の前に立ちます。
腕を下ろした状態
確認すること
- 左右差が急に大きくなっていないか
- 乳房の形が変わっていないか
- 皮膚のくぼみがないか
- 赤みや腫れがないか
両腕を上げる
乳房が引きつれていないか確認します。
腰に手を当てる
胸の筋肉に力を入れることで皮膚のひきつれが見つかりやすくなります。
② 乳頭(乳首)の確認
確認するポイント
- 乳頭がへこんでいないか
- 向きが変わっていないか
- 湿疹がないか
- ただれていないか
③ 乳頭分泌の確認
乳頭を軽くつまみます。
次のような分泌物がある場合は受診を検討しましょう。
- 血液が混じる
- 茶色
- 片側だけ出る
④ 触って確認する
立った状態
お風呂で石けんが付いた状態だと触りやすくなります。
右乳房を調べる場合
- 右腕を上げる
- 左手の指の腹で触る
左乳房は逆です。
触り方
指先ではなく
指の腹(人差し指・中指・薬指)
を使います。
強くつままないことが大切です。
円を描くように触る方法
乳首を中心に円を描きながら外側へ広げます。
乳房全体をくまなく触ります。
縦方向に触る方法
鎖骨の下から乳房の下まで
上下に往復しながら確認します。
脇の下も確認
乳がんは脇のリンパ節に転移することがあります。
確認するポイント
- しこり
- 腫れ
- 痛み
注意したい症状
次のような変化があれば乳腺外科を受診しましょう。
しこり
特徴
- 硬い
- ゴリゴリする
- 動きにくい
ただし柔らかい乳がんもあります。
皮膚の変化
- えくぼのようなくぼみ
- 皮膚のひきつれ
- オレンジの皮のような変化
乳頭の変化
- 陥没
- ただれ
- 出血
乳房の変形
- 左右差の増大
- 腫れ
- 一部分の膨らみ
セルフチェックの限界
重要なのは、
セルフチェックで異常がない=乳がんがない
ではないことです。
特に小さな乳がんや深い場所にある乳がんは、自分では分からないことがあります。
セルフチェックと検診の違い
| 項目 | セルフチェック | 乳がん検診 |
|---|---|---|
| 自宅で可能 | ○ | × |
| 費用 | 無料 | 有料・自治体助成あり |
| 小さながん発見 | △ | ○ |
| 定期的な実施 | 毎月 | 1~2年ごと |
乳がん検診も重要
セルフチェックに加えて、
- マンモグラフィ
- 乳房超音波(エコー)
などの定期検診を受けることが大切です。
日本では40歳以上の女性に対し、2年に1回のマンモグラフィ検診が推奨されています。
