第3話・大きな病院と決断

~私の記録~

胃がんかもしれない・・・

クリニックで腹部エコーを追加。検査結果を聞いた日、先生から告げられた言葉は私の予想を覆すことはありませんでした。

「詳しい検査が必要です。お腹に水が溜まってます。大きな病院を受診してください。」

その瞬間、頭の中が真っ白になりました。胃がんかもしれないって言われてたけど・・・あっ、通りでお腹が痛かったわけだ。それって普通じゃないよね?今までそんな人、いっぱい見てきた。

現実を受け入れることができず、「これからどうなるんだろう」「主人になんて伝えればいいんだろう」と、そのことばかり考えていました。

その日の夜、主人が心配そうに「結果はどうだった?」と聞いてきました。

そして、「まさか?」という言葉に、とっさに「うん」と答えてしまいました。

今思えば、その一言で主人はすべてを察したのだと思います。

主人の涙

以前から「がん保険に入っておいた方がいいよ」と何度も言われていたのに入らなかった自分を責める気持ちもありました。しかも、都民共済には免責期間があり、以前加入していた保険が適用されることになり、さらにショックを受けてしまいました。

後日、大きな病院を受診することになりました。

私は一人で行くつもりでしたが、主人は突然仕事を休み、「一緒に行く」と言ってくれました。

本当は嬉しかった。

でも同時に申し訳ない気持ちもあり、できれば病気のことは隠しておきたかった私にとって、その日を境にもう隠し通すことはできなくなりました。

診察を終えた夜、主人は涙を流しました。

その姿を見て、私も胸が締め付けられました。どう声をかければいいのか分からなかった。
沈黙と涙をすする音だけが響いていた。

義姉にも病状が伝えられ、少しずつ現実が周りにも広がっていきました。

息子はまだ15歳

それでも、一人だけ知らせたくない存在がいました。

韓国に住む息子です。

まだ知られたくない。

心配をかけたくない。

そう思う反面、このまま隠し通せる自信もありませんでした。

その頃の私は、将来のことがまったく想像できませんでした。

会いたい人に会うために・・・

「あとどれくらい生きられるんだろう。」

そんな考えが頭から離れず、自然と「今、会いたい人に会っておこう」と思うようになりました。

韓国へ行こう。

息子に会いたい。

家族写真を撮っておこう。

もしかしたら、これが最後になるかもしれない。

そんな思いが心のどこかにありました。

同時に、「長崎にも帰りたい」と思いました。

両親に会っておきたい。

もし親より先に私が亡くなったら、それは親不孝になってしまうのではないか――。

そんなことまで考えるようになっていました。

結果は二週間後

追加で胃カメラの検査も受けました。

検査を終えた帰り道は体力も気力もなく、ふらふらになりながら家へ帰りました。

結果は二週間後。

その二週間が、とても長く感じられました。

この時の私は、まだ自分の病気の本当の正体を知りませんでした。

このあと長崎と韓国へ向かい、家族との大切な時間を過ごします。

そして帰国後、私の人生を大きく変える、本当の診断を受けることになるのです。


okan
okan

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回は、帰省した日のことを書こうと思います😊
よかったら、また遊びに来てくださいね🌸 

前の記事へ
▶次の記事へ
📖タイトル一覧へ

タイトルとURLをコピーしました